可変ピッチプロペラで油圧系統が故障すると | パイロットの訓練ならウイングアカデミー | ブログ

可変ピッチプロペラのプロペラの角度は、油圧によりコントロールしている。 では、漏れなどにより、油圧系統が故障してプロペラの角度がコントロール出来なくなった場合、どのようになるのか。 これは、単発機と多発機で異なる。

多発機の場合は、片方のエンジンが故障しても、飛行し続けることが可能である。 そして、飛行を続ける為には、故障したエンジンのプロペラが抗力を生まないようにする必要がある。 そこで、プロペラは風圧を受けないようにhigh pitch low rpm となるよう設計されている。

一方、単発機の場合はどうか？ 単発機の場合、エンジンが故障したら、すぐに着陸しなければならない。 プロペラは、aerodynamic brakeとなる役割も果たしている。 したがって、出来るだけ抗力を生むように、low pitch high rpm となるように設計されている。